工数ってなんだ?

 工数とは元々は製造業を中心に始まった作業量を表す概念のことで、T型フォードで世界を変えたフォード・モーター社のヘンリー・フォードが最初に採用したとされています。今ではそう言った製造業だけでなく、IT業界や、ソフトウェア業界、はたまたプロジェクト達成型ビジネスなどでも用いられるようになり、一般的に使われ始めている概念の事になります。

工数がはっきりさせることのメリット

 工数がはっきりすることによってられるメリットはいくつもありますが、代表的なモノがその製品にかかる労務費がわかるという事になります。これによって原価がいくらになるのかといった見積や工程設計などの段階で非常に約に立ちます。また何らかのプロジェクトを新規で立ち上げた時に、ある時点での工数を元にして、今後のプロジェクトがしっかりと推移するかなども目算も立つようになり、人材が足りているのか、はたまた多すぎるのかといったことまでがわかるようになるわけです。

 特にこれらは最近ではWEBサービスなどを制作しているプログラマーや、ソフトウェアメーカーなどが積極的に取り入れており、納期までにしっかりと間に合うのか、それによってコストがどの程度膨らむのか、顧客の支払う金額が人件費を考えた時にしっかりと利益になるのかといった判断に使われていたりします。

 また、新しい人材が入った時に物事をこなす際の目安となる側面もあったり、実際に人材育成にどの程度時間やコストがかかるのかといった工数も出すことによって今後の事業運営のある程度の予測がついてくるようになってくるわけです。

工数計算の基本

 工数は、厳密には図面指示のみを抽出し、ある一定のルールで時間に変換したものであり、これを理論工数と言います。これに工程上必要な作業時間、投資の制約から生じる不能率時間、労使協定で決められた休憩時間などを加えた工数を、標準工数などと言い、厳密に言えばそれらの要素を組み合わせて算出することとなっていますが、単純な数字は[工数]=[時間]×[人]で求めることが出来るようになっています。

会社つくってみませんか?

工数の単位

工数には主に次の3種類の単位が用いられます。

  • 人日
  • 人時
  • 人分

一般的には「人・時」を使用することが多いです。「1人で1時間の作業」になります。「工数計画」とは、製品別の「日程計画(生産計画)」の「生産数量」に対して必要な「工数」を、工程別あるいは、部品別に「人・時」などの「所要工数」に換算することです。

人月

 これらの単位の中で一番有名なのが人月かと思います。これは1人が1か月で行うことのできる作業量(工数)を表す単位となり、プロジェクトの作業工数見積もりなどに多用されています。例えばサイトの製作を依頼された際にも、これらの人月がわかっているとどの程度コストが掛かり、どの程度の金額を顧客に請求すればいいのかがわかります。人月の考え方では、すべての作業員が同等の能力を有しており、ひとつの作業を複数の作業員で分担すること及び複数の作業を一人の作業員に集約することを前提としています。そのため、1人が20日(1か月)かけて行う作業と、20人が1日で行う作業はどちらも同じ1人月として計算されるのです。原則として、1日は8時間、1か月は20日として計算するが、7時間、21日などのケースもあります。

あなたも個人事業主!/h4>

乾燥・くすみ・肌荒れなどお肌に悩みのある方はドクターYをぜひ一度お試しください。皮膚科医の吉木伸子先生が開発したスキンケアコスメでお肌の調子を整えて下さい。お求めはeボーテ本店で。

しかし問題点も

 比較的明確な基準が出るこれらの人月計算ですが、ただしこの工数見積もりでは、以下のような問題も発生しやすいといいます。

  • 人月という単位は、1か月の稼働日数を定めていない。そのため実稼働を20日として計算した1人月と、30日として計算した1人月は見掛け上同等である。
  • 熟練者の1人月と初心者の1人月は見掛け上同等である。そのため、工数見積もりの段階では熟練者を想定していても、実際の作業では初心者しか揃えられない場合、納期に間に合わなくなったり品質を確保できなくなったりする。
  • 人月の考え方では、納期に間に合わない場合には作業員を増員すればよいことになる。しかし実際には、増員された作業員の教育のために既存の作業員の能率が低下するため、プロジェクトはさらに遅延する。

 つまり、これらのツールを上手く利用することはあってもあまりにも頼りすぎていたり、こればかりを絶対の物と信じて行動すると少しおかしなことになってしまうということもあるということです。勿論これらは一種の基準としては便利なものですので、しっかりと学んで利用しつつも、固執するあまりに肝心な本質の部分を見失わないようにしなくてはなりません。